『めくられてパンチラ+自分でスカートを持ち上げてパンチラ』
「テメェが野生のくせに此処に住み着いてやがるからな。総悟と山崎が、これでお前を撃退してやるって」
「はぁ? ツルツルテカテカの黒パンティで?」
「も、もう黙れっ! これを履いて見せたら、あまりの気色悪さに逃げ出す事請け合いだろうが!」
「へぇ。そうなんだ」
じゃあ見せて。
一瞬何を言われたのか理解出来なかった。
「は……?」
「隙アリッ!」
「捲るな寒ぃ!」
「問題そこ!?」
「そりゃそうだろ。大体、野郎のモン見たい奴なんかいねぇだろ? フン、参ったかバカ虎」
「え? いやー、一瞬だったからなぁ、よく分かんなかったわ」
「……ンだと?」
「さっきからチラチラッとしか見えてねぇからよ、イマイチ気色悪さが伝わって来ねぇんだけど」
「そ……そんなん、一瞬でも見えたらもうアウトだろうが」
「そうかァ? あ、お前ちょっと捲ってみろよ。ここ茂みだしバレねぇだろ」
「ハァァ!? 嫌に決まってんだろ!」
「へぇ、俺をギャフンと言わせられるチャンスなのに?」
「………」
「お前のパンティが気色悪かったら、俺もうお前に嫌がらせしなくなるだろうなぁ。お前の仕事終わりに押し掛けてもこねぇし、勿論仕事の邪魔をしようなんざ欠片も思わねぇだろうなー」
それは、十四郎にとっては願ったりな現実だ。……それに何よりも、目の前のコイツの鼻を明かしてやりたい。やられっぱなしで堪るかと、負けず嫌いの気性が疼く。
「……上等だ。そこで見てやがれ」
「! マジで!?」
「今更ビビッたって遅ェんだよ」
精々後悔しやがれ腐れ天パ。
銀時の焦ったような緊張に己の勝利を確信した十四郎は、膝丈のスカートをスルリと持ち上げていった。考えてみれば風呂に入る時以外でワンピースの裾を捲る事など皆無だから、何だか落ち着かない。既に太腿の半分が露になっている。
銀時は逃げ出すのかと思いきや固唾を呑んで見守っていて、その場を辞す気配はないらしかった。
だがそれも今の内だと、十四郎はついにヘソまで裾を捲り上げた。
銀時の目が限界近くまで見開かれる。そして逃げ出……さない。
「うおお……これは」
「……ど、どうだ」
「やー、もっと近くで……触ってみねぇとな」
「ふ、あッ……!?」
「うんうん。ツルツルしてるけど伸縮性のある生地だな。ナニがこんにちはしないようになってる」
「ひぐぅっ」
カリ、と伸びた爪で膨らみを掠められ十四郎は身を竦ませた。ツルツルしたフィット感のある生地だから、余計に感じてしまう。こんな薄っぺらい布など造作もなく引きちぎれそうな銀時の手はしかし、十四郎に乱暴を働く事はない。
小さな布の滑らかな感触を愉しむように、膨らみの先端や側面をただ執拗にクシュクシュと擦られた。
敏感な十四郎のそこは今でこそ柔らかいが……これ以上触られてしまってはマズい。
「ぎ、ぎん…とき」
「ん~? なに?」
「そ、それやめろ……ゆび、シコシコするの」
「どうして? あ、痛いの? 優しくしてるつもりだったけどゴメンな」
「違…あっアっああ!」
「あれぇ? おっかしいなぁ。ヤワヤワなのがカチカチになってきたんじゃねえの、十四郎?」
「ううっ……」
十四郎は羞恥で顔を隠した。銀時はこの下着を見て、気色悪さで逃げ出す筈だった。それなのに、この状況は何だ。
すっかりカチカチになってしまったのに馬鹿にするでもなく、銀時はペニスの形が浮き出した布地の先っぽをクルクルと丸く撫でた。何かが、じゅくんと染み出すのが分かる。布の滑りが良くなって腰が震えた。
辛うじてナニが隠せるような大きさの下着だから、持ち上がってしまえば多少の隙間も出来てしまう。無防備なそこに手が潜り込んできた。
銀時の手の中に、十四郎の脈動する熱が握られる。
「くぅっ…うっ、うっ……」
「土方のチンコ……今、ひくひくってした?」
「ふ……そんな、ぁ、」
「嘘じゃねぇって。こうやって指を輪っかにしてさ、…ほら、十四郎のチンチン捕まっちゃったね。逃げられねぇよ?」
「うううっ……」
「上と下にシコシコしまーす」
「んくぅ……ッ! は、ぁん、銀時やめろッ、あああっ」
全身が強張る中で、内腿や腰の辺りだけが小刻みに震えた。先端の孔から危惧していた潤みがまた溢れ出て、ねっとりしたその感触だけであられもない声を上げてしまいそうだ。
「あーあー、なんかヌルヌルしてきたなぁ。もっと早く動かすか? …腰引くな、突き出せ。そうそう、このまま勃起チンコ扱いてやるよ。腹にくっついちまう程ビンビンで触りやすいなァ」
「んっ、んっ、んぁあ……っ」
「だらしねェな。エロ汁の音がしてきた……聞こえるか?」
言われるまでもない。十四郎の長けた聴覚は、銀時に弄られたペニクリがにちゅ…にちゅ…くちゅんくちゅんと聞くに堪えない音を奏でるのを逐一捕らえていた。
耳元で聞こえる銀時の声が、ひどく淫らだ。熱っぽい囁きだけで、背筋がゾクゾク震えてしまう。
「も、もうほんとに、勘弁して……ああっ!」
「ミルク出すのが恥ずかしいなら飲んでやろうか。ぜーんぶ綺麗にしゃぶってやるよ?」
「! ダメぇ……っ」
交差した腕の隙間から反応を伺い見ると、瞳を爛々と輝かせた男が居た。肉食然とした雄の色気に、十四郎はワンピースの裾を握る手を白くなる程握りしめた。