ひくん、ひくんと収縮する感覚に目を覚ます。
「…ん、あ…?」
「土方くん腰揺れてるよ。自分できもちいトコロに当てようとしてるでしょ」
ニコリと微笑まれ、状況を理解する。収縮してたのは、銀時の指を咥えこんだ後孔だった。
「俺の指でもオナニーしちまって、ほーんとエッチなんだから」
蠢きを止めた指がもどかしくて、無意識の内に腰が揺れていたんだ。
「……ッ」
まるで快感を強請るように。
「お、土方くん正気になった? さっきまでとろけた目ぇして俺の指しゃぶってたのに」
「っ、そんなん、してねぇ」
「してたよ。ケツマンコもくちゅくちゅにとろけてる……分かんねぇ?」
「……るせ、早く」
「これ以上はダメ。お前を気持ちよくするのは俺の役目なんだから、俺にさせて」
ころりと布団に転がされて、ぎゅうと押された腹側の場所。俺のきもちい、トコロ。押されてしまえば、
「ぁっ! あ! や、やぁ……! たん、な……! きもちいの、たんな、いぃ……!」
ぼんやりしてたのに、あっという間に火が点いて発情の波に呑み込まれた。
「だったら十四郎……すごい可愛くてえっちなおねだり、してみな? 上手に出来たらご褒美あげる」
そう言って、イイトコロから離れてしまった銀時の感触が寂しくて、その熱が恋しくて、
「んぁぁ……! ……も、欲し、くて……、だめ、だ、からっ……! 」
がちゃがちゃと縺れそうになる手で外されたベルトと、ジーっと下げられたチャック。そうして下着ごとずらされて飛び出てきた赤黒くいきり勃つ銀時のちんこが、鼻先を軽く掠める。
「慌てんなよ。我慢できねぇの?」
「はぁ、っふ、……で、きね、早く……!」
はしたなく開いた足を支える為に自分の腕に膝裏を引っ掛けて、
「ぎんの……ちょう、だい……?」
「アンアンって、鳴きたいんだ?」
「ふっ…アンアンって鳴きたい、銀時ので」
「ガチガチのペニスで、いっぱい中イキします」
「ぁ……ふ、うう、ガチガチペニスで、中イキ…します。いっぱいイきます……っ」
「俺にどうしてほしいのかなー?」
「んああっ、くちゅくちゅ、て…先っぽ入る……! …せーえき、射精して、十四郎のメス穴に、ザーメン注いでください……!」
散々攪拌されたせいで白く濁った汁を尻穴からトロリと零しながら、ぱくぱくヒクヒク動く縁に指を充てがう。
ぎゅっと尻朶を握って左右に割り開いて、見せつける様にソコを晒せば、
「上手に出来た、なっ!」
「んぁあ~~~っ!!!」
ばちゅん! と。
ようやく、欲しかった銀時のを突き刺してもらえた。
♡ ♡ ♡
とろとろの土方が、ついにメス穴で中出しザーメンをおねだり。俺のガチガチペニスでいっぱい中イキしたいって、顔を真っ赤にして、ウルウル涙目でおねだりした。
中イキしか許さねェぞ。エロい声でアンアン鳴きながらオシッコ漏らせ。俺が命令すると、淫乱にゃんこモードな土方は半開きの口から涎を垂らして頷いた。ペニスで穿たれる度に、アンアンやんやん。高い声で鳴く。沢山ズコズコすると逃げるように腰がずり上がるけど気づかないフリで引き寄せた。ずっぽり犯すんだから、逃げちゃ駄目だろ。
「ぁッ……! はんっ、んんァッ……」
えっちに可愛いくおねだりしてくれた土方くんの、とっくに俺の雌として、俺のペニスをやすやすと飲み込めるようになったピンク色のケツマンコに、深々と突き刺した瞬間。ぎゅぎゅっと立て続けに締め付けてきたその入り口は、土方がイッたと教えてくれた。びくびくと震える、土方くんの身体とチンコ。だがビンビンに硬くなったアソコは雄として機能する事を忘れたみたいに、小さい穴をはくはくしながらびゅくびゅくと潮を吹き零すだけで精子は吐いていない。
射精しないでイっちゃったのか。でも大丈夫だよ、その分、俺が精子注いでやればいいんだから。ばちゅんばちゅんと水音を鳴らして何度も何度も腰を振って、前立腺を圧迫しながら弱い内壁の奥をズンズン突いた。土方くんが切羽詰まって泣きそうな声を上げる。
「ぁ、ああぁっ……ぉくぅ…おくヘンになる……ひゃ、…あ、あ、あぁー……!」
奥がヘンになっても、俺のはちゃんと注いでやるからな。
揺さぶられるまま、素直に発情期みたいな声を出して喘ぐ土方を見られるのは、俺だけだ。
「ん。十四郎の奥、子宮下がってきてるんじゃねーの」
土方くんのお腹の最奥、結腸の入口めがけてごちゅんごちゅんと腰を進める。涙を浮かべながら首を振った。
「ヒぃッ!? んぁ、ぁ! ……し、きゅ……やだ、もっと、ぁ、も、アァッ……」
「ヤダけど気持ちいい? もっといっぱいごしごしごちゅごちゅして、そしたらお腹の中にいーっぱい俺の精液射精してやるよ、ッ!」
「あ、あぁ、あぁあっ……」
向かい合って指を絡ませて、土方の引き締まった腰を掴みながら問いかければ、土方は犯されているヘソ下の辺りを意識したんだろう。真っ赤な顔で、腹を撫でた。
「てめぇの、ンァ……でけぇの、ここまで、きてる、ぜ……?」
「……っ、煽るんじゃアリマセン」
ニッ、とこんな時まで男前に笑ってみせるもんだから、敵わない。
腹に置いた土方の手を再び布団に押し付けたら、抵抗されるどころか普段から想像もつかないくらいにいじらしい力で、俺の指を握り返してきた。
「マジでいっぱい出しちまいそうなんだけど……いいの?」
「今日、ぎんときのたんじょーびだから、特別だぞ……?」
「……うん。ありがと」
綺麗に瞳を眇める土方くんは、俺の恋人だ。俺だけの。俺にオンナノコにされて、お尻の穴はマンコになっちゃって、俺のザーメンいっぱい中出しされる、大好きな土方くん。
「中出しするから残さず飲めよ? 孕んじまえ」
「っん、うッ、うん! アぁあん……!」
俺にされるがままの土方は、果たして何度イってるのか。
白くてヌルヌルの愛液をずっとびしゃびしゃ漏らしてるから分からないけど、幸せそうな顔をしてるからもうそれでいいかって思う。
「俺もイくから、今度は一緒に、な!」
抜きかけたところから、ズンッと一気に貫いて。そしたらちゅうちゅうきゅんきゅんと吸い付いてくるエロい土方くんの結腸の奥。最高に可愛くて、マジで孕まねぇかなとか思う。びゅーびゅーと精子を叩き付ければ、俺を受け入れる内壁の隘路から赤い入り口まで全てがぎゅうぎゅうと、煽動しながら締めつけてくれた。まるで、腹の奥の、もっと奥まで、貪欲に俺の精子を飲み込みたがってるみたいに。
「あ、あ あ あ あぁぁぁぁ……」
これなら間違いなく受精すんじゃねーの、なんて冷静になれば空想も良いところだけど、俺のことが大好きで俺のオンナになってくれた可愛い土方くんなら、あながちできるんじゃねぇの? ……なんて思いながら、うっとりと全てを吐き出して。柔らかく包まれる肉の熱にとろけていた。
────だから、この時の俺は知らない。
割と気に入ってたイチゴ柄のトランクスは土方くんから脱がしきらなかったせいですっかりゴムが伸びて、使用不可な姿になってしまうことを。
中出しされた土方くんが、トロトロのぬちゃぬちゃに濡れたナカに感じちゃってるのか甘い吐息を漏らした。
「は、あっ……すげ、きもち……ぎんとき、もっとちょーだい……?」
「…ハッ……ハァ、とおし、ろ…っ」
「もっと……熱いの出して、くださ、っああん!」
理性なんて置いてきた土方が、語尾にハートマークでも付きそうなくらいの甘ぁいおねだりをする。
だから荒くなった呼吸そのまま求められるままに与えて、深くキスしながら腰を揺すった。馬鹿みたいに獣の煩悩まみれで、でも純粋なる本能のままに腰を振りたくる。
いちごパンツの成れの果てなんて今は知らなくたって困らない。俺の大好きな子が俺を大好きでいてくれて、俺のものなら、それだけで最高のプレゼントだろう。
俺って幸せだなと結論づけて、プレゼントの土方くんを空っぽになるまでしゃぶり倒して抱き潰して、この話はおしまい。