銃兎が好きだったから、テメェのことが好きだと告白した。俺のウチで二人きりの寝室。少なくとも場所とタイミングは悪くねぇはずだ。飯作ってやって、銃兎は美味そうに全部平らげて、お互いシャワーだって浴びた。こんなデートみたいな夜を両手と両足使って数えても足りねぇくらい過ごしてきたんだから。
そうしたら告白された銃兎は何を思ったのか、俺様に嫌われれば良いと結論付けたらしい。いや何だそりゃ。とにかく今からすんのはそういう話だ。
「あーー、そうだな……銃兎がキスしてきたら俺様、すげぇ嫌がらせ受けたって思うかもしれねぇわ」
「……え…?」
銃兎は器用でスマートに見せかけることに関しちゃ上手いが、実際は不器用も良いトコだ。
そりゃ対外的にはルックスも言動も理知的でクールに見せちゃいるが、なんつったら良いんだろうな。分かりやすく言っちまえばバカだった。少なくとも俺様の前では銃兎はバカだと思う。もう一回言ってやった方が良いか。できるだけ真面目に聞こえた方が効くだろーから、顔がニヤけちまわないように意識した。
「え、じゃなくてキスだよ。お前の方からしてくれや。そしたら強引っぽくて萎えるかもしれねぇだろ」
「……っ」
「ま、銃兎は俺にキスなんざできるわけねぇもんなぁ? やっぱり無しに」
「で、できるに決まってんだろうが! せいぜい後悔しやがれっ」
分かりやすく煽ればムキになった銃兎と距離が縮まる。避けるつもりなんか全くねぇから、そのまま受け入れてやった。ウサちゃんからの初キス、ありがたくもらってやるよ。コツンと眼鏡のフレームがぶつかる。数秒間、ただ重ね合わせてるだけのキスだ。はっきり言って情緒もテクもあったもんじゃねぇけど、ウサちゃんの柔らかくてフニっとした唇は想像以上に良い。
ベロで銃兎の唇を舐めてやりてぇのを我慢してる俺に銃兎が気づくことはない。唇同士が離れると、顔を真っ赤にして俺を見つめる銃兎がいた。
やっぱり銃兎はバカだ。そんなにめいっぱい『左馬刻様のことが好きです』って顔してるのに、どう見ても俺のことが好きなくせして、その感情を見ないフリして俺を突き放そうとするからこうなるんだよ。
まぁいいけどな。ウサちゃんが拗らせてるからって、おちおち引き下がる俺様じゃねぇぞ。諦めねぇわクソウサ公。
銃兎のことが好きだと告白したら、銃兎は何を思ったのか(どうせ面倒くせぇこと考えてるに決まってる)、俺様に嫌われれば良いと結論付けたらしい。
いつもは余裕なくせに告白されたら弱った顔をして、眉を下げて、ズレてもない眼鏡のズレを神経質に直したりしてモゴついた後に「……俺なんか好きになっても左馬刻にメリットないぞ」。銃兎は、ぽつりとそう言った。挙句の果てには「俺のことは好きにならないでほしい」と続けてきたもんだ。『好きにならないでほしい』って何だよ。
「俺様に嫌われたいってことか?」
そう聞けば、銃兎は綺麗な翡翠の目を兎みたいに丸くして、次に『そうか、それは名案だ……!』とでも言い出しそうな顔をした。ったくお前は何にも分かってねぇ。
チームに誘った時から今でも変わらず、目的の為なら手段を選ばないウサギだ。これからは俺に嫌われようとしてアレコレ画策するようになるかもしれねぇし、今だって“嫌がらせ”として俺様にキスしてきたんだ。まぁ俺はキスされたからって銃兎のことを嫌いになるわけがない。むしろキスするだけで顔真っ赤にしちまって可愛いじゃねーかって余計好きになるだけだ。こんなモンちっとも嫌がらせになってねぇんだよ。
銃兎も俺の反応を見て、この”嫌がらせ”が失敗に終わったことをすぐに理解したんだろう。さっきまでの勢いはどっかにいっちまったらしく涙目になって震えている銃兎を見ると可愛いと思うが、同じくらい虐めてやりたくなる。俺は殊更に優しい声で、助け船を出してやった。
「じゅーとぉ。上手くいかなかったからってそんなに落ち込むんじゃねぇよ」
「だって……」
「もう一回してみろって」
「え、」
「考えてもみろや。俺様が今までどんだけの数の女とキスしてきたと思ってるんだ? 何回かしてるうちに飽きて冷めることだって当然あったしよぉ……つーことは、だ。お前と何回もキスしたら、銃兎じゃなくてもいいなー、何かこう、理想と違ったかもなァ、つって飽きてくるかもしンねぇだろ」
「……!」
嘘八百もいいところ。そりゃ女としたキスの数なんか覚えてねぇくらいにはしてきたが、銃兎は俺が今まで抱いてきた女達とは違う。遊びで手ぇ出すわけじゃねぇんだ。好きな奴とするキスに飽きるなんて有り得ねぇだろ。でもそれを言ったところで銃兎は信じやしないだろう。銃兎には悪いが、そこんところを分からせるために少し困らせてやることにした。わざと上目遣いをして、可愛げを見せてやる。俺様がこんなことするの銃兎だけだわ。
「な? 銃兎……ダメか…?」
「さ、左馬刻……」
「銃兎とキスしてぇ。もう一回。ちょっとだけ。な?」
「俺じゃなくてもいいって、思うのか?」
「んなもんやってみなきゃ分かンねぇだろ」
「……そ、そうだよな。わか、った……」
俺様のベッドの上で今まさに好きなヤツに迫られてるなんて状況、言っちまえば(言わねぇけど)すげぇ興奮してるけどな。
銃兎の睫毛が伏せられる。俺はもう、とっくに解ってる。自覚してる。こんなことしたくなるのは銃兎だけで、銃兎が俺の特別で、これから先も銃兎じゃなくちゃダメだってことも。それでもまだ気づかないふりをしている。そうすればもっと深くコイツを手に入れられる。
銃兎がキスしてきたから、俺の方から押し倒した。ちゅっと軽く触れ合うだけだったが、少しずつ深くしていく。舌先を触れ合わせるようなディープキスに変わっていく頃には、お互いに息が上がっていた。口内を犯すように銃兎のものを絡め取る。逃げようとする舌を追いかけて捕まえた。ねっとり上顎を擦り上げて歯列をなぞる。その度にウサギはビクビクと細身の肩を跳ねさせた。
「んっ、ふぅ……! んん、ん、ふ……」
「ん、…は、……じゅ、と」
「は……ンふ、……や、ぁ、さまとき、だめ、舌が」
「ベロ? じゅーとの舌、やァらけぇ……」
「んぅ、んっ……、んぇ、ゃぁ」
「吸われたらしびれちまうって? …こーか?」
「! んっんっ、ぁぅ……はぁっ、ふぅ、んぅ、ぅ……んっ、ぁ、さぁときっ……おれ、…おれのこと、きらいになったか……?」
唾液を何度も啜るくらいキスしてから離れてやる。長くしてやったせいで舌遣いまで甘くなっちまって。それでも「きらいになったか」とか聞いてくるから、真面目に考えるフリしてやる。
「あーー……そうだな……、まだ足ンねぇかも」
「なッ……おれの、キス……うまくなかっただろ…」
「そーだな……ウサちゃん普段エロいナリして俺様より年上のくせにとろとろになっちまって」
「うるせぇ黙れ! ……こんな、だ、誰彼構わずキスするわけないだろ! 左馬刻みてぇなヤリチンとは違うんだ……!」
「ンだよ随分な言われようだなぁ?」
「事実だろ! 幻滅したなら俺のこと好きって言ったの取り消せ!」
「誰がンなこと言ったよ。逆に新鮮で良くなっちまったし、こーなったら銃兎がもっと俺様にキスしてくれねぇと無理だな……ウサちゃんのこと、すげぇ好きになっちまうかもしれねぇわ。結婚しようぜ」
「けっ!? ばか! やだっ……する……、キスするから、俺なんかを、好きになるのは、やめてくれ……」
泣きそうになりながら必死になって唇を重ね合わせて縋る銃兎に正直ぐっときた。身体が熱い。
あぁ、やっぱり銃兎が好きだ。愛しいってきっとこういう気持ちのことを言うんだろう。かわいい。好きすぎてどうにかなりそうだ。結婚だってよ。勢いで言ったけど悪くねぇな。銃兎が俺の伴侶。きっとすげぇ似合う。
俺様は男で、銃兎を好きだって気持ちを今更もう抑えられるわけがない。キスして、舌まで絡め合って、唾液がまた溢れて。はふはふ呼吸する銃兎が目の前にいたら我慢なんかできない。
「じゅーとぉ、もっと。べろ出せ」
「ん、んん……!」
にゅるにゅる、くちゅくちゅ。擦り合わせた粘膜の熱と、ぬるつきに、興奮して冷静じゃいられなくなる。銃兎のことをバカだと言ったが、俺様も大概だなこれ。
「ンんぅ、ふ……っ、さぁとき、…」
「じゅーと、……じゅーとの、触りてぇ。そしたら萎えて銃兎のこと嫌いになるかも。触っていいよな?」
「ひ……!? さまとき、…っあ、ぁあっ!」
銃兎の股間を服の上から探る。既にそこは硬く勃起していた。そのままぐりぐりと押すように擦ると銃兎は身体を仰け反らせる。そのせいで唇が離れてしまった。銃兎の表情を見た瞬間、ぞくりと背筋に何かが走る。俺の手で快感を得ている銃兎はエロかった。悩ましいくせに蕩けきったピンク色の瞳、火照っている頬と首筋、半開きの口からは唾液が伝って、形の良い尖った顎から色っぽい首筋、鎖骨まで伝っていく。
「はぁ……、は、……っ」
「…………はは、すげぇ顔してるぜ」
「うるせぇ……ッ、だれのせいで……!」
「へぇ、誰のせいなんだ? 教えてくれよ」
「……おまえのせい……」
律儀に答えるくせに視線を逸らすのが可愛くて、またキスをした。
「は、……ン、……銃兎」
「ん……さまとき…、……っ、お前とキスすると、頭ン中、それでいっぱいになって……他のこと何も考えられなくなっちまう……ダメだ……」
キスの合間に呟かれた言葉に胸の奥底からグッときた。ああ、可愛い。好きだクソ。ったくなんでコイツこんなに可愛くなっちまったんだ。俺様を殺す気か?
ダメ、と言われたって無視して続けてやる。キスして何も考えられなくなっている間に、俺が貸してやってた部屋着のスウェットをずり下ろす。下着越しに見て判るほど膨らんでるのを見て思わず笑みがこぼれた。今度は、グリグリするんじゃなくて布地の上から優しく撫でてやる。
銃兎は驚いたのか目を見開き、すぐに腰を引いて逃げようとした。だがそれを許さず、強く掴んで引き寄せる。脈打っているのを感じる。手のひらを上下に動かすたびに擦れて気持ちイイのか、次第に声が抑えきれずに大きくなっていった。
「あ、……っ! ん、ンン……っ、さ、さまとき、やだ、そこ、そこだめ……俺……、下着が、ッふ」
「ウサちゃんのここ初めて触っちまった。なんか湿ってんぞ」
「言うなよバカ……! せっかくお前が新品、買ってくれたのに、こんな……俺、汚して…」
「パンツにシミつけちまったなぁ。銃兎のカウパー汁すげぇ」
「やぁ、左馬刻……! ん、ダメ、さまッそんなとこ見ないで……ぁっ、触らなくていい…!」
「ダメじゃなくてイイんだろ。俺の手でシコられて気持ちよくなってんじゃねぇか」
最初から銃兎に履かせてやるために選んだ下着だ。履いてるとこ見れただけでも嬉しいけど、えろいシミつけて羞じらう銃兎が堪らなくて、もう我慢できなかった。肌触りの良いボクサーパンツの横から手を突っ込んで、竿の形を直接辿る。
「先っぽ濡れてんぞ。ほら」
「ひ、うぅ!!……ッ、ちが、違うっ……あ、ぁ……!!」
亀頭の丸さに沿って親指で弄ってやれば、銃兎のチンコから溢れまくってる先走り汁で指がぬるぬる滑る。感じてる銃兎の上擦った声は俺の腰辺りまで熱を生んで、欲をぐつぐつ疼かせた。
チンコの先っぽを擦られるのに弱いらしく、銃兎はびくんっと身体を跳ねさせる。やめてなんかやらない。そのまま握りこんで、ヌルヌル溢れてくる我慢汁ごと上下に扱いた。必死に耐えている姿は健気で、もっと虐めてやりたくなる。銃兎の耳元で囁いた。
「イケよ。お前のチンコぐちょぐちょになるまで離してやらねぇぞ」
「〜〜ぁあ゙、ッ、~~~~ッ♡」
ビクン!と身体を大きく震わせ、白濁した液体を放つ。俺の声に弱いんだよな、コイツ。絶頂を迎えた銃兎は息を整えながらぐったりとしていた。飛び散った精液を手に取って舐める。苦い。美味いもんじゃないな。でも銃兎のものならなんでも欲しくなるんだよ。銃兎のパンツを脱がせると、白く糸を引いて粘ついた精液が尻の穴まで垂れていた。
脚を割り開いても恥ずかしそうに顔を赤くするだけで本気で抵抗してこない銃兎が可愛いくて仕方ねぇ。早く挿れたいと急いてくる俺自身を落ち着かせるために、深く深呼吸をする。
「左馬刻、この体勢……っ」
「あ? んだよ」
「嫌だ……こんな……全部見えちまう…!」
銃兎の言う通りだ。出したばっかりで萎えた銃兎のチンコがくったりしてるのも、丸い玉袋の裏の縫い目も、蟻の門渡りから尻の穴の窄まってるところまで丸見えだった。ウサちゃんは腕を伸ばして隠そうとするが、そんなの無駄な抵抗に近い。俺の視線を感じたのか、潤んだ視線がかち合う。銃兎の瞳は、これから何をされるのか察しているようだった。
「銃兎、ずっとこうしたかった……」
「さまとき……、っ、あ!?」
「はは、入っちまった……わかるか?」
「んぁっ……、ん、くぅン……」
ローションをたっぷりつけた指で、穴の周りをぐるりとなぞってから中に入れる。ゆっくりと抜き差しを繰り返すと、少しずつ柔らかくなってきた。
人差し指を出し入れしながら、もう片方の手であやすように前も触ってやる。一度出したはずなのに健気にぴくぴく反応するのが可愛い。アナルに出し入れするたび、くちゅっくちゅっという音が響く。だんだん柔らかくなってきた。これなら大丈夫そうだ。
一旦抜いてから、今度は二本同時に入れる。一本のときよりも圧迫感があるのか、銃兎は苦しそうな表情を浮かべた。
ナカを広げていくように動かしてみる。指を腹側に折り曲げるようにして突くと、銃兎の身体が大きく震えた。ここか。もう一度触れる。悲鳴を飲むような、余裕のない甘い呼吸音。その場所を重点的に圧して慣らすようにすると、銃兎の様子が変わってきた。額には汗をかき、耳まで真っ赤だ。身体も火照って、俺がソコを触ると、出し挿れするたびにナカがきゅうっと締め付けてくる。
「じゅーと、ここか……?」
「はぁっ、ん…! ぁぁっ、ぁぁ…、ぅぅ…!」
「ぐずぐずしちまって……優しくしてやっからな」
「あ、あ……? ……さま、なんか、そこ、変……、んっ、ンン……っ」
「銃兎の気持ちいいとこもっと触りてぇし、ウサちゃん気持ちよくなってるとこ見てぇよ、俺」
「……さまとき、……あんまり、その、……じっくり見ないでほしい……」
そろそろと、隠してた銃兎の手が離れる。ありがとな、と礼を言う代わりに頬にキスをして視線を合わせる。銃兎も安心したのか、クスッと小さく笑った。
「銃兎、気持ちいいか……? 痛くねぇ? ん?」
「ぅん、ん、きもちぃ……はぁ、はあっ、んんっ……!」
前立腺を刺激するたびに腰が揺れる。チンコからはダラダラとカウパーが流れ続けていた。前立腺への刺激は相当気持ちいいらしい。腰を揺らめかせながら、シーツを強く掴んでいた。
「ここ気持ちいいなぁ……? 腰モゾモゾしちまって、すげぇ可愛い」
「ん、んっ……! ぁぁだめそこ…気持ちいい……ッ、あっアっ、~~っ!!」
夢中になってる銃兎の声が上擦る。もっと乱れた姿を見てみたい。ローションのボトルを傾け、追加の液体を注ぎ足す。グチュッグチャッと音を立てながらピストン運動を繰り返した。銃兎のチンコから溢れる先走り汁が止まらない。触ってもないのに勃って、こんなに濡らして。俺様の指が気持ちいいんだと思うと興奮した。銃兎が気持ち良さそうにしているところを何度も指で押し上げて、痛くならねぇように撫でて可愛がってやった。指で挟むようにしてズリズリしてやると、今までとは比べ物にならないほどの快楽に、銃兎は悲鳴に近い喘ぎ声を上げる。
「ぅああ゙、ひぃっ…ァん! ……っ、あ、や、あァ! さまときぃっ……それやだっ……! こわぃ゙……っ!」
「怖くねぇよ気持ちいんだろ? ……オラもう三本入ったぜ」
指をバラバラに動かして教えてやると、銃兎の内腿が痙攣するように震える。ひくひくと収縮を繰り返している後孔。前立腺を指の腹で押し潰すように捏ねると、腰を突き出すようにして大きく仰け反った。銃兎のナカがキュウっと締まる。
「あ゙っ!? ひぃっ……!さまときぃ、だめぇっ…だめ…!! 〜〜〜〜っァァァ♡」
先っぽから飛び出してきた精液が銃兎の胸まで汚した。射精の余韻に浸っているのか、身体はぴくんっぴくんっと小刻みに跳ねていた。精液を垂れ溢すチンコがエロくて、手のひらを使って扱き上げる。
そのまま握って上下に手を動かしてやれば、イッたばかりだというのにまた感じてきた。敏感になっている亀頭を親指でグリグリと弄り回せば、銃兎は涙を零しながら嫌々と首を振った。チンコを虐める手を止めないまま、空いている方の手でアナルのトロトロを掻き混ぜた。
「ひっ……あぁ、あ、あ……っ、うそ……っ♡」
「嘘じゃねーよ。まだイけんだろ?」
「むりぃ……も、無理だからぁ……っ」
「無理かどうかは俺様が決めることだ。ウサちゃんは黙ってヨガってろ」
「あ、う……っ、どっちだよクソボケ! ひんンっ……ふぁ……ッ!」
ぐちゅぐちゅという水音が部屋中に響き渡る。弱いところを押し潰したり擦ったりすれば銃兎は面白いくらい反応してくれた。
「っ、ぅんん、あぁ……! もっ、イく……ッ、すぐなのにっ、きちゃう、……ッさまぁ……!」
「何度でもイケよ。いっぱい気持ち良くなれ」
「あぁ…っ、ッ!! 〜〜〜〜ッ!……あぁ……あー……っ、……♡」
三度目の絶頂を迎え、銃兎は力なくシーツに沈み込んだ。荒くなった呼吸を繰り返す。ドライでイッちまったみてぇだ。さっき出したばっかりだし、そりゃそうか。とろとろの顔で放心状態になってる銃兎の頭を撫でてやる。汗で濡れた髪を後ろに梳いてやると銃兎は嬉しそうに目を細めた。
「さまとき……すきだ……」
……理性がぶっ飛んじまってるのか、絶対に言わねぇようなことまで口にしてくる。この機会、みすみす逃すわけにはいかねぇよな。
「じゅーと。俺様が好きなのか?」
「うん、…すき、さまとき」
「へぇ……なあ、聞けよ。俺も銃兎が好きだぜ」
「ぅ……っ、やだ……俺のことは、好きにならないで……ッ」
「まぁだそんなこと言うのか。……手マンされて喜んでるくせしてよぉ」
「あぁあぁあ……ッ♡」
ぐちゅぐちゅとアナルの中を捏ねくり回してやれば、銃兎の口から甘い吐息が漏れた。ピンク色をした内壁は柔らかくほぐれて、俺の指に吸いついてくるみたいだ。
「銃兎、キスしながら解してやっから。気持ちいいこと好きだろ?」
「んっ、……さまとき、……して」
「は、最高だな」
唇を重ね、舌を絡ませる。互いの唾液を交換し合いながら口付けを交わした。前立腺を擦り上げ、銃兎の絶頂を促す。腰を震わせて、気持ちいいところに当たるように自ら押し付けてきた。その仕草がかわいくて、もっと虐めてやりたくなって前立腺を執拗に責め続ける。
「あ〜っ、きもちい……っ、そこばっか……っ、イ……またイ、やだ……!」
「ん、またイっちまう?」
ふるふる頷いた銃兎の背中が弓のようにしなる。脚を大きく広げて、腰を浮かせながらビクビクと震えていた。
「さまときのゆびでいくっ……♡ あぁっ、……さま、…さまときぃっ……♡」
「かわいいな銃兎……俺の指そんなに美味いか?」
「ぁ♡ さまときっ、……っ、さまとき、すき……っ! あぁあ……っ!!」
「はは、もう聞こえてねぇな」
連続でイったせいで、銃兎の理性はドロドロになっていた。男の本懐遂げるなら今だろう。スウェットを脱いで、床に落とす。いいよな、俺のモノにしちまって。
「じゅーと。もっと美味いもんあんだよ、実は」
「もっと……?」
「おう。ほら、俺のここ、触ってみ」
「! これ、さまときの……」
下着越しに銃兎が触ってくれてるのが、たまんねぇ。銃兎はビックリしてこそすれ、気色悪いだとか、そういうのは無さそうだった。当然だよなぁ、銃兎は俺のこと好きなんだから。
「すげぇ腫れちまってよぉ。痛てぇくらいなんだ……銃兎がなんとかしてくれねぇ? 柔らかくなってるとこに、俺の挿れてぇ」
「左馬刻……でも、そんなことしたらセックスになっちまう……俺となんてダメだ、手で、なら」
「足りねぇよそんなんじゃ。テメェを丸ごと寄越せ……それに、男とヤったことねぇんだよ、俺様は。銃兎のナカ挿れてみたら、もしかして」
「俺のこと、嫌いになるのか……?」
言葉の先を、銃兎が代わりに継いだ。やってみなきゃ分かんねぇけど、と決まり文句みたいに口にすると、銃兎が「……先っぽだけ」と言ったから笑っちまった。お前もそういうこと言うんだな、とか下らない話をしながらお互いに着てたもんを脱がせ合いっこする。銃兎のシャツを脱がせて、俺のは銃兎が。こんなことすんの初めてで、銃兎は俺のシャツを脱がせた時点でどこ見ていいんだか分かんねぇみたいな顔してたからパンツは俺から脱いでやった。別に怖がらせてぇわけじゃねーんだよ。
「………銃兎、緊張してんのか? 相手俺様だぞ」
「お前だからだろ……! 左馬刻とこんなことするなんて、正直、現実じゃねぇみたいで……」
「勝手に夢にすんなや」
銃兎の後頭部に手を回し、そのまま引き寄せてキスをする。軽く触れるだけのやつを何度か繰り返して、深いものに変えていった。舌先で上顎をなぞるように舐め上げてやると、鼻にかかった声が漏れる。キスを続けながら、銃兎の両膝から太股、尻を撫でた。すべすべしてる。尻、小さいよな。こんな風に触れるの、俺だけだって思うと堪んねぇ。
「さまとき……おれのなか、いれていいよ……」
「いいのか?」
「うん、……ほしい。……っ、んぁっ、浅いところっ……♡」
入口のあたりをくちくち弄ってやると、焦らされてるように思ったのか、物欲しそうに腰をくねらせる、俺の可愛い銃兎。両膝の裏に手を差し込んで持ち上げる。尻を少し高く上げるような体勢にして、散々煽られて勃起しきってビンビンに張り詰めた俺のモノを、後孔の入り口に押し付ける。ちゅぷ、という音と共に先端が埋まると、銃兎が目を見開いた。一回だけ、な。お試しで、萎えるかどうか試すだけ。
「銃兎……っ」
「さまと、き……いれて、……あ、ぁぁ……!」
一気に貫いてやると、銃兎は喉を反らして喘いだ。先っぽだけ、なんて口実、すぐにどっかにいった。
「銃兎……! 銃兎のナカすげぇイイ……全然、嫌いになんねぇし、チンポも萎えねーなァ、これじゃ……」
「あっ、ぁぁ、さまとき……っ!」
これはもうセックスだろ。行為だけなら、ただの何でもないセックス。でも初めて好きな奴を抱いたんだから、特別だ。
浅いところから奥まで。慎重に穿つように、だが何度もピストンを繰り返す。
「ぁぁ、っん、……さまとき、少しだけって、」
「あ?」
「もうおわり、……ンッ、あっあっあっ」
「銃兎が俺に抱きついてくんねーとヤだ」
「うぅ゙……この、バカ…わからずや、」
銃兎はぐしゃぐしゃ濡れた声で悪態をついて、俺の首に腕を巻き付けて身体を密着させてくる。下の毛が、銃兎の尻に擦り付けられる感触。耳元で何度も名前を呼ばれて、俺の理性も一緒に溶けていく。
「~~~っ♡ さまとき、さまときッ、……っひぅ、……ぁっ、ぁっ♡」
幸せに蕩けたような表情をして喘ぐ。普段は見ることのできない銃兎の姿に興奮して、殊更に激しく腰を打ち付けた。銃兎が俺の名前を呼んでくれることが嬉しくて、つい意地悪をしたくなる。
わざと前立腺を外すようにして腰を動かすと、銃兎が泣きそうな声で俺の名前を呼ぶ。銃兎のナカは、挿入っている俺の形を確かめるかのように収縮を繰り返した。欲しいものを与えられずもどかしくなったのか、銃兎は自分で腰を動かし始めた。だが俺が腰を突き上げるせいで、なかなか思う通りにいかねぇらしい。必死に俺の動きに合わせようとしているものの、俺が少し腰を引いた瞬間、銃兎は切なげな声を上げた。
「さまときぃ、……ぁあ、っ、ん、ッたのむから……!」
「ン、だよ」
腰を優しく奥へ押し進めると、銃兎は俺の肩にしがみつきながら快感に耐えているようだった。何をして欲しいかなんて、分かってんだよ。だから俺は敢えて何も言わずに、銃兎が自分から求めるのを待っていた。銃兎は俺の耳に唇を寄せ、微かな声で訴える。
「……っ、……俺じゃ、もう……うまくできないっ、気持ちよくしてくれ……!」
「……そうだなァ。気持ちよくしてやっても良いけどよ、その前に答えろや。俺様がなんでウサちゃん抱いてると思ってる?」
「うぅ……さまときが、……」
「俺様が?」
「せっくす、できてなくて、溜まってたからっ……? んあっ!? あぁ゙ああッ!!♡」
クソが。ぜんぜん分かってねぇ。クソウサギ。ばかやろう。
頭ん中の思考が散り散りになって気がついたら銃兎の脚を抱え直してガン突きしていた。奥を突き上げる。銃兎は瞳を見開いて、背中を仰け反らせて、快感に耐えていた。
熱くて柔らかい肉壁が絡みついてきて最高に気持ちイイ。腰を動かす度に肌同士がぶつかる音が鳴る。結合部から聞こえる水音が厭らしくて堪らなかった。真っピンクのインクを垂らしたみたいに、翆色が快楽で塗り替えられている。ツンと尖った乳首は、触ってくれと言ってるみたいだった。
「さまとき、ぃッ……ぁあんっ♡」
コーヒーミルクみたいな色してる銃兎の乳首を、乳輪ごと口に含む。舌先でクリクリ転がしてから軽く歯を立てて甘噛みすれば「ひぅっ、ん、ぅぅ」と甘ったるさの篭った悲鳴を上げた。
「あぁん……っ、さぁとき、おれ、おとこだから! そんなところ……っ、ぁあ、あ、ぁッ……」
そう言いつつも、銃兎の身体は感じまくっていた。ふにゃふにゃになっているからシーツに寝かせてやって、ぷっくりした乳首を思いっきり吸い上げてやる。口の中に含んだまま舌で弾くと、銃兎の腰がもぞつく。もう片方の手で胸を揉みしだくと、女と違って薄べったくて柔らかくないはずのそこは、ずっと触っていたくなるほど心地よかった。
指で摘む度に、銃兎はビクンビクンと身体を震わせて反応を示す。乳首を可愛がってもらうのが気に入ったのか、俺の顔を胸に押し付けるようにして身体を擦り寄せてきた。
────その仕草がかわいすぎて、悪い考えが過る。
「なぁ、銃兎は男だから、乳首で気持ちよくなったりしねぇよな?」
俺は悪戯を思い付いた悪ガキみてぇな表情をしてるんだろう。隠しもせずに笑いを含んで、再び銃兎の乳首にしゃぶりついた。
「ひ……っ、やぁ、だめぇっ、さまとき…そこ…!」
そのままじゅるじゅる音を立てて舐め回してやると、銃兎は嫌々と頭を振る。
それでもしつこく舐め回して吸ってやると、次第に抵抗しなくなった。それどころか唾液まみれになった乳首を指で弄ってやると、甘く蕩けて、発情しきった吐息。
「はあ、っ、あ、あぁ……っ、やらぁ……」
「ほら見ろよ銃兎。こんなになってるぜ」
「ちが……っ、おれは男だから、胸なんか……っ」
銃兎の顔を見ると涙目になっていて、今にも泣き出しそうな表情をしていた。
「へぇ」
「あぁっ、吸っちゃだめ……っ」
乳首を舌で弄られるのが好きなのか、銃兎は身体を仰け反らせながら喘いだ。
乳輪をなぞるように舐めてから、チロチロくすぐるように愛撫する。やらしい乳首を虐める度に、銃兎のナカがきゅんきゅん締まる。俺のモノを離さないように絡み付いてくる肉壁を何度も何度も掻き分けて突いてやれば、銃兎は喉を晒しながら身悶えた。
「んっ、ヒィ……あぁ……っ♡」
「ここか? あァ? 気持ちいいか」
「んっ、うん……っ、ぁあ……っ」
「はッ……なら、こっちはどうだ、よッ!」
「んぅぅ♡ あァァ゙……っ! 〜〜〜っ」
「イイ声出たな」
銃兎の尻たぶを掴むようにして腰を動かす。前立腺にカリを引っ掛けるようにすると、銃兎は擦れた悲鳴を上げて善がった。乳首弄りもやめてやらない。
「ぁっ、やらぁ……! ちくび、やめ♡ いっしょにされたら、ァ……っ♡」
「銃兎ォ、ここ気持ちよくなっちまってんの?」
「あっ、あっあっ、ひぅぅぅッ!」
ぎゅーっと乳首を摘んで引っ張る。同時に奥まで激しく突き上げた。まるで熟れた果実のようにぷっくり勃った乳首で遊んでいると、銃兎のチンコが俺の腹筋に当たる。んだよ勃ってるじゃねーか。
そのまま扱いてやると、ネイビーブルーのベッドシーツの上で、身体を捩らせて喘ぐ。きゅんきゅん、ひくひく、と熱く濡れたナカが締め付けてくる。
「あーあ、ぐちゃぐちゃに濡らしてんな」
銃兎の下腹部に手を伸ばす。見ればそこは完全に勃起していて、先走り汁でドロドロになっていた。確かめるように手のひらを這わす。精液ともカウパー汁ともつかない液体がダラダラ垂れ流されて、びしょびしょ。
「あ……っ、やぁ……!」
「乳首弄られるとチンチンすげぇ勃っちまうのか。スケベだな」
「ちっ、ちがう……っ!」
銃兎が必死に否定する姿を見ながら、さらに追い打ちをかけるように言葉で責め立てる。
「違うのか? じゃあ何でここガチガチにしてんだよ」
「ひぁっ、ぁん……っ」
竿の部分を握って上下に扱くと、銃兎の口から上ずった声が上がる。同時にナカの粘膜がきゅーっと締まり、搾り取るみたいに肉壁が収縮した。堪んなくなって、その動きに構わず奥まで一気に貫いてやった。
「ァ、ぁァアッ」
「はぁっ、じゅーと……俺に好きになってほしくねぇんだろ?」
「ん、ぅん、さぁとき、俺のこと、きらいになってほしい……♡」
「はは、とろけちまってワケわかんねぇな……なぁ、お前の感じてる声いっぱい聞いたら萎えるかも」
「! ほんとか……?」
「やってみなきゃ分かんねぇな。でも男抱いたことねぇし、気色悪いって思うかもしれねぇだろ。俺様のチンポが萎えるようなやらしいこと言えよ」
銃兎は一瞬だけ困った顔をした。しかしすぐに覚悟を決めたようで、瞼をぎゅっと閉じて、次に目が合ったとき、銃兎は熱っぽい声で、さまとき、と俺の名前を呼んだ。こっちの身体までじっとりと熱くなるような高湿度の音だった。
「じゅうと……もっと呼べ」
「さまとき、……俺の……なか…気持ちいいか……?」
「ウサちゃんのトロトロでくちゅくちゅのケツマンコすげぇイイ」
「んぅ……!?♡」
「おら、きゅんきゅんさせてんじゃねぇ。ちゃんと言わねぇと止めちまうぞ」
「……っ、やだ、……さまとき、……とろとろで、くちゅくちゅになった、おれの……おまんこで……気持ちよくなって……」
銃兎は頬を真っ赤に染めながら、消え入りそうな声で呟いた。恥ずかしそうにしているくせに、自ら腰を揺らして俺のちんぽを求める。その仕草が堪らない。銃兎は俺とするセックスが大好きなんだと、はっきり分かった。
興奮が収まらず、もう限界で、腰の動きを早めた。
ピストン運動を繰り返しているうちに、泡立って粘っこくなって、抜き差しを繰り返す度に、ぐぽっ、ぬぽっ、じゅぷ、と卑猥な音が響いた。
「はッ、…っ、ウサちゃんおまんこ気持ちいいか?」
「あぅ……ッ、ん、うん、ウサちゃんの、お……ぉまんこ、きもちぃ♡ はぁん♡ おくっ、もっとぉ」
銃兎は無意識のうちに腰を動かしていた。普段なら絶対に言わないようなセリフを恥ずかしげもなく口にする。これ全部俺の為ってか。それに応えるようにして何度も奥を突いてやった。可愛い。声にならない悲鳴を上げて、ビクビクと震える。
「〜〜っァ、さま、とき♡ さまときのちんぽ、かたい……ずっと勃ってるっ」
銃兎は快楽に溺れて、それでも俺の言うことを律儀に守っている。そんなすけべなことばっかり言うウサギを見下ろしていたら、俺も我慢できなくなってきて、抽挿を繰り返した。ぱちゅぱちゅと肌同士がぶつかるセックスの音が鳴る。
銃兎は瞳を潤ませながら、身体を震わせていた。
「ウサちゃんのまんこ気持ちいいぜ、ぐちょぐちょのくせに、吸いついてくんの」
「あぁ……っ、だめぇ……っ、イク、いっちゃう……」
「銃兎、銃兎が気持ちよくイクイクってしたら、俺、お前のこと好きになっちまう。好きになっていいよな?」
「ひ、ぅ…!? だめ、さまときっ、俺なんか」
「やらしいウサちゃん、腰逃げてんじゃねーよ」
「そんな、押さえつけたら……う、ぁ、ッ」
「なら銃兎が上に乗って自分で動いてみろよ。そしたらイかねぇように加減できるよな?」
「やぁ……っ、うぅ、でも」
「ほら早くしろよ」
銃兎は恐る恐るといった様子で、ゆっくりと動き始めた。最初は控えめだったが、次第に大胆になっていく。
自分からチンポに肉ひだを擦りたくる、やらしい銃兎。わざと角度を変えて弱いところを責めてやると、んぅ、とかくぅんとか、鼻に抜ける声。
「あぁっ、あ、あぁっ♡」
「じゅーとぉ、ココ。避けてんのバレてンだよ」
「あぁぁ……っ!? そこ、そこ、だめ♡」
前立腺の場所を分からせるように銃兎の腰を動かしてやれば、びくびくと身体が跳ね上がる。
「ダメじゃねーよ。チンポみっちり咥えこんでんのお前だろ? グズってねぇでズリズリ擦ってみろや」
「ゃ、さま、ここは、いくの……おれ、よくなっちゃう……!」
銃兎が泣きそうな声で縋ってくるから、いよいよ可愛い。
────ちゃんと我慢すれば平気だろ、ゆっくりズポズポしような。
宥めすかして、優しく囁いてやる。銃兎は素直に従って、俺の言った通りに動いた。ずりずりと腹の裏側を反りの強いチンポに抉られて、奥までハメられる銃兎。ゆっくり動いたって、こんなの耐えられないだろう。
「あぅ……っ、あ、あ、あ♡」
「おいおい、腰止まってんぞ」
「あぅぅ……♡ むり、できないぃ……♡」
「できねぇことねぇだろ。ちゃんと腰振れや」
「ん、んぅ……っ、ん、ん♡」
銃兎は健気に腰を動かした。自分の一番気持ちいいところに当てようと必死になってんのは滅茶苦茶やらしい。血の巡りが良くなってるナカは感度が上がって、熱くて柔らかくなっている。その締め付けが最高に気持ちよかった。
ふと、結合部に目を向けてみると、俺の陰毛が銃兎の会陰部を撫でていて、その光景だけで興奮してしまう。そのまま銃兎の動きに合わせて腰を突き上げると、銃兎は耐えきれなくなったのか、くったりと俺の方に倒れてくる。
応えるように背中に手を回すと銃兎のナカがヒクヒクした。きゅっきゅっ、と締め付けるように痙攣する。下半身に力が入って、緩まって、……ああ、銃兎。お前、俺に抱きしめられて気持ちよくなっちまったのかよ。
「銃兎……」
「~~~っ、ァ……っ、ふぅ……っ」
甘い吐息を漏らしながら、ぴくん、と身体を震わせる銃兎。射精こそしていないものの、絶頂を迎えたことは明白だった。
「じゅーと♡」
「ぁ、ぅ……さまとき、左馬刻、俺、今……」
「ん? 分かってんよ……ウサちゃん気持ちよくなってくれたんだもんな」
「……こ、こんなの、初めてだった」
「ははっ、たまんねぇ……なぁ、銃兎、好きになってもいいだろ? お前も俺様のこと好きなんだからいいじゃねぇか」
「やだっ……大体お前、萎えるって言ったのに……! ぜんぜん萎えてない……!」
「俺だって頑張ったのに」と見当違いに悔しがる銃兎を抱きしめて身体を起こす。こうすると顔がすぐ近くで見れていいな。下から押し込むようにしてピストンする。みっちり咥え込まれてるのが肌で感じられた。イイトコロにカリ首が引っかかるのか、銃兎はひんひん喘いだ。
「萎えねーわ。お前が頑張れば頑張るほど、すげぇ、可愛くてしょうがねぇんだから、よぉ!」
「ぁっ! ひぅ、や、もう俺、ムリだ……!」
「ウサちゃんの可愛いとこ、もっと見せてくんねーの?」
「やぁっ♡ あぁっ、あぁ゙ぁ……っ♡」
銃兎は身体を仰け反らせる。きゅうっと締まる肉壁に逆らうように腰を動かす。銃兎の尻を持ち上げて、落としてを繰り返しているうちに、銃兎は甘ったれた声を出しながら「もう左馬刻の好きにして」と訴えた。何度も銃兎のイイところを擦ってやったせいで、勃起したウサちゃんのピンクの先っぽから精液混じりのカウパーが流れ出ている。それが尻まで垂れて、ローションと混ざり合ってぐちゃぐちゃになっていた。何度見ても飽きることなんてなくて、むしろもっともっと虐めてやりたくなるし、甘やかしてやりたくもなる。
あやすように乳首を舐めて、小さな粒を転がす。さっきよりしょっぱくなったか。
「やらっ♡ ちくび、らめ……っ♡」
「好きだろ、ここ弄られんの……」
「あぁっ♡ あぅ……♡ んぅ〜ッ♡」
ちゅっ、と音を立てて吸い付くと、銃兎は身体をビクビクさせた。銃兎の身体は俺のせいで敏感になっちまったのかもしれない。俺の手で変えられていくのが、嬉しい。
舌先でツンと尖っている先端をつついてやる。唾液を絡ませて、唇で食んで。もう片方は指で摘み上げながら、同時に責め立ててやる。
「あぁっ♡ あ、あ……♡」
銃兎の腰が、その先をねだるように揺れる。胸元に頬を寄せると、どくんどくんと心臓の音が聞こえる。
「銃兎、欲しくなっちまった?」
「うん……、ん、左馬刻ぃ……もっと、してほしい……」
「もっと気持ちいいことしてやっからな」
銃兎の身体をベッドに倒して、正常位。体重をかけて覆い被さると結合が深くなった。
泣きそうに歪む表情を見て嗜虐心がくすぐられる。ウサちゃんのイキ顔見てぇな。音を立ててピストンを続ける。
銃兎が上擦った呼吸をして、肉壁がきゅっと締まった。
「今イキそーだろ。俺のチンポ締め付けて離さねぇもんな」
「あぁ……っ、ちが、……ちがうぅ……っ」
否定する言葉とは裏腹に、銃兎のペニスからは大量の先走り汁が溢れ出ている。
その光景があまりにもエロくて、俺はさらに動きを強めた。
気持ちいいのを我慢するみたいに銃兎が唇を噛んだ。それが可愛すぎて、思わず舌なめずりをした。
「ほら、言えよ。俺にチンポ突っ込まれてお尻のナカ気持ちいいです、イかせてくださいって」
「ひぅ……っ、やぁ……っ、あっ、ああぁぁぁっ」
「お尻気持ちいいって認めろって」
「やぁ……っ♡ お尻っ、きもち……っ♡」
「ケツマンコきゅんきゅんさせて、女みてぇだな」
「ん、んっ♡ おんなじゃないの、おれ、おとこなのにぃ……♡」
「男だけどケツマンコきゅんきゅんさせちまうんだよな」
「ん、うん、おれ……さまときのおちんぽで、オンナにしてほし……♡」
銃兎は涙を零しながら、甘ったるい声で懇願した。その瞬間、頭の中がスパークしたように目の前がチカチカした。脳みそに直接媚薬をぶち込まれた気分だった。そのまま激しく突き上げると、銃兎は白い喉を引き攣らせた。シーツを強く握りしめながら快楽に耐える姿がいじらしく思えて、つい口元が緩んでしまう。乱れて邪魔になってるだろう髪をかきあげると、汗ばんだ額が露わになる。無防備なのがたまらなく愛おしく思えて、ひたいにも鼻先にも頬にも口にもキスを降らせた。
「さまとき……っ♡ひぅ、んあ、あッ、ふかい……っ、これ……っ」
「好きだろ? ほら、言ってみろよ」
「ぁっ、あ、あ、あ……っ、すき、すき……! すきっ、さまとき……っ♡」
「俺も、すげー好きだぜ、銃兎」
「ぁ、っひ、ぁあ、ァあっ」
銃兎は涙を零しながら喘いだ。俺の言葉ひとつでこんなに幸せそうにしてくれやがって本当に可愛いウサギだ。銃兎の唇を奪い、舌を絡めると、銃兎は必死になって応えようとしてくれる。
「あぁあっ!!……ッ、……っ♡」
「んっ、は、気持ちいー……?」
「んっ! んっ! ……きもちい……っ♡……きもちぃ、あぁっ!」
銃兎の後頭部に手を添えて、キスをしながらラストスパートをかける。すっかり快楽に溺れてトロトロになってる銃兎。腰を打ち付けるスピードが速くなる。銃兎も健気に腰を振ってくれるせいで、結合部からぐちゅっ、ずちゃっ、と音が響いた。唾液を交換し合うようにキスして、上も下も貪り合う。もう、そろそろ限界。
「じゅうと……は、ッ、俺のザーメン欲しいよな? 中に出してやろーな……」
「うん、ぅん……♡ だしてくれ……♡」
銃兎は甘ったれた声を出しながら、自分の腹を撫でる。それから、脚を大きく開いて、
「さまときっ♡ みて♡ 俺の、ここ……っ……ここに、いっぱいお前の、出していいから……!」
────小さくて形のいい銃兎の尻が、俺のチンポ目一杯咥え込んでる。繋がってるとこ、嬉しそうに拡げるんじゃねーよ、バカ。
「……っテメ、このやろ…! っ、クソ……!」
「ぁ、ぁ、あっ……!」
「じゅーとッ……じゅーと……!」
きゅう、と締まってからヒクヒク断続的に収縮するナカ。腹の中にどくどく流しこまれた熱を感じてるのか、銃兎は掠れた声を出した。全部出し切るまで抜かずにぐりぐりと押し付けてやると、くすぐったそうな笑いを漏らして表情を緩ませる。
「ん……ぁ♡ ん、ふふ、さまときの…………♡」
眼鏡がズレて蕩けた顔で微笑むと、俺の首の後ろに手を回して、ぎゅっとしてきた。俺も抱きしめ返す。汗だくでぬるつこうがどうだってよかった。俺の銃兎。俺だけの銃兎。ああ、すげぇかわいい。好きだ。やっぱり好きだ。
溜まってたから抱いたなんて二度と言わせねぇからなと、心の中で誓ってキスする。触れ合わせるだけのキスだったが、銃兎は目を丸くした。んだよ、俺だって自分の顔が熱ちィことくらいとっくに気づいてるわ。銃兎のこと抱いたんだって改めて自覚すると色々やべぇわ。
「これ終わったらお前のこと嫌いになったりとか有り得ねぇからな」
「……終わっ、たら……?」
「抱くよりずっと前から好きだったに決まってンだろうが、……銃兎」
好きになってほしくない、嫌いになってほしいなんてお前は泣いてたが、随分とまぁ勝手すぎる話だと思わねぇか?
そのくせ俺のことは誰より一番大好きなんだろ、銃兎。そんなウサちゃん俺様が一生大事にして甘やかしてやりたくなるに決まってんだろうが。
「分からねーならこれから分からせてやる」
まっすぐ挑むように視線を合わせて告げると、銃兎は俺の言いたいことを理解したのか、丸くした目をきゅっと細めて笑った。ふわっとした可愛いもんじゃなくて、何か考えがある、みてぇに。今度は何を思いついたんだこの頭の切れるポンコツウサちゃん。
「左馬刻、諦めねぇからな俺は」
「ハッ、上等だ」
何したってお前のこと可愛がってやる。